ペット別かかりやすい病気と予防法
ペット別かかりやすい病気と予防法
ペットを飼っていて願うことは『いつまでも元気で長生きしてほしい』という
思いではないでしょうか。
愛するペットにいつまでも元気で長生きしてもらうためには、ペットの身体に異変がおきたときの早期発見が重要となります。
言葉で伝えることができないペットの体調管理は飼い主による日頃の観察です。
ここにペットの種類別による『かかりやすい病気』と『予防法』をまとめましたので日々の健康管理にご活用ください。
ラブラドール
- 股関節形成不全
- 悪性腫瘍
- 白内障
- 外耳炎
- 胃拡張胃捻転症候群
- アトピー性皮膚炎
予防法
大型犬に注意が必要なことは大量の食事を一気に与えることです。大量の食事を摂り、胃袋が拡張します。
その状態で運動をすると胃捻転を発症する恐れがあります。
食事は少量に分けて与え、食後の運動は控えましょう。
チワワ
- 水頭症
- 乾性角結膜炎
- 軟口蓋過長症
- 気管虚脱
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 膝蓋骨脱臼
予防法
チワワのような小型犬は先天性の水頭症を持って生まれる場合があります。
先天性に関する予防法はありませんが、後天性水頭症を防ぐためにも頭をぶつけないように注意しましょう。
フレンチブルドッグ
- 水頭症
- 眼瞼内反証
- 膝蓋骨脱臼
- 軟口蓋過長症
- 鼻腔狭窄
- 短頭種気道症候群
予防法
フレンチブルドッグのような短頭種は上部気道の構造上、呼吸がしづらいのが特徴です。
肥満体型にならないよう食事管理をしたり、興奮させないよう配慮しましょう。
柴犬
- アトピー性皮膚炎
- 膝蓋骨脱臼
- 股関節形成不全
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 角膜炎
- 白内障
予防法
柴犬は病気にかかりにくい犬種ですが、アトピー性皮膚炎などの皮膚病を発症することがあります。
こまめなブラッシングと月1回のシャンプーで清潔を保ちましょう。
また花粉・ハウスダスト・ノミ・ダニといったアレルゲンから身を守るためにも、室内の掃除を怠らず清潔な環境を維持しましょう。
ビーグル
- 真性てんかん
- 白内障
- 緑内障
- 椎間板ヘルニア
- アトピー性皮膚炎
- 臍ヘルニア
予防法
ビーグルは椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種です。
激しい運動や老化が原因で髄核が飛び出し神経を圧迫し痛みを発症します。
肥満体型にならないよう食事管理をしたり、激しい運動は避けるようにしましょう。
トイプードル
- 膝蓋骨脱臼
- レッグ・ペルテス
- 白内障
- 緑内障
- 涙やけ
- 進行性網膜萎縮症
予防法
トイプードルに限らず小型犬がなりやすいのは膝蓋骨脱臼です。
後ろ足の膝にあるお皿が外れ、症状が進行すると痛みを伴います。
また一度脱臼すると癖になるのが特徴的な病気です。
高いところからのジャンプは避けましょう。
室内はカーペットを敷いて足への負担を軽くしましょう。
パグ
- 角膜潰瘍
- 壊死性髄膜脳炎
- 鼻腔狭窄
- 軟口蓋過長症
- 膝蓋骨脱臼
- 皮膚炎
予防法
パグのように目が少し飛び出ているような犬種は目のケガや病気に注意が必要です。
枝に軽くぶつかっただけでも角膜が傷つきその傷が原因で角膜潰瘍を発症します。
また乾燥し涙が少なくなると角膜潰瘍に発展しやすいので、予防として点眼をおすすめします。
パピヨン
- 眼瞼内反症
- 進行性網膜萎縮
- 膝蓋骨脱臼
予防法
パピヨンの眼瞼内反症と進行性網膜萎縮は遺伝的な病気です。
遺伝なので残念ながら予防法はありませんが、暗がりでぶつかったり、夕方の散歩を嫌がるようになったら人通りの少ない安全な散歩コースにしてあげましょう。
ミニチュアダックス
- 真性てんかん
- 進行性網膜萎縮
- 外耳炎
- 椎間板ヘルニア
- 膝蓋骨脱臼
- 多発性関節炎
予防法
ダックスは耳が垂れているので構造上蒸れやすく、汚れがたまりやすくなっています。
そのため細菌が繁殖しやすく外耳炎が起こりやすくなります。
日頃から汚れや耳垢がたまらないようにケアをしてあげましょう。
アビシニアン
- 進行性網膜萎縮
- 知覚過敏症
- 肥満症
- 腎アミロイドーシス
予防法
アビシニアンは運動好きな分食欲も旺盛です。
際限なく食べる子もいるので肥満になりやすいため、おやつや食事の与えすぎに注意しましょう。
進行性網膜萎縮はタウリン不足によって発症しやすいので動物性タンパク質が多く含まれているエサを選びましょう。
マンチカン
- 椎間板ヘルニア
- 外耳炎
- 変形性関節症
予防法
短い足が特徴のマンチカンは腰に負担がかかりやすいので高所からのジャンプや上下運動は避けてあげましょう。
スコティッシュフォールドと掛け合わせている垂れ耳のマンチカンは外耳炎にかかりやすいので耳の中を清潔にしてあげましょう。
メインクーン
- 肥大心筋症
- 脊髄性筋萎縮症
- 多発性のう胞腎
- 股関節異形成症
- 毛玉・毛球症
予防法
被毛が長いメインクーンは毛球症になりやすいため、ブラッシングは毎日行うようにしましょう。
また、長毛腫のため暑さには弱く熱中症になりやすいため、暑い日はクーラーや扇風機を使い涼しい室温を保ちましょう。
猫全般
被毛が長いメインクーンは毛球症になりやすいため、ブラッシングは毎日行うようにしましょう。 また、長毛腫のため暑さには弱く熱中症になりやすいため、暑い日はクーラーや扇風機を使い涼しい室温を保ちましょう。
予防法
猫はあまり水を飲まないため、新鮮な水を用意しておくことや、いつでも水を飲めるように自宅のあちこちに水を置く工夫が必要です。 また寒い場所にトイレを置くとオシッコを我慢してしまうのでトイレは温かい場所に置くなど対策をしましょう。 それでもあまり水を飲まない猫にはスポイトで飲ませたり、ウェットフードを与えることが水分補給になります。 その子に合った方法で水分補給をしてあげましょう。
うさぎ
- 不正咬合
- 毛球症
- 腸コクシジウム症
- 脱毛皮膚病
- 熱中症
予防法
牧草を主食にしたり、ケージの中を清潔にしましょう。
うさぎは暑さに弱いので適度な温度と湿度を保って直射日光のあたらない場所にケージを置きましょう。
インコ
- そのうえん
- 疥癬
- 気道炎アスペルギルス症
- 風邪
- 毛引き症
予防法
インコは丈夫ですが、病気にかからないようにするためにも毎日新鮮な水に取り替え、良質なエサを与えましょう。
ケージは清潔を保ち、規則正しい生活をさせることも健康維持に繋がります。
ハムスター
- 結膜炎
- 寄生虫感染
- 潰瘍
- ニキビダニ症
- 寄生虫感染
予防法
ハムスターは乾燥には強いですが、湿った環境が苦手です。
気温が5℃以下になると疑似冬眠に入ってしまいそのまま死んでしまうこともあるので常に安定した室温を保ちましょう。
愛するペットが痛みや苦しみに耐えている姿を見るのは飼い主にとってはつらいことですよね。
発見したときには既に手遅れだった…なんて、悔やんでも悔やみきれません。
『おかしいな?』と感じたら、早急にかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。