ペットロスを乗り越えるには
ペットロスとは
ペットロスの意味
〇〇ロスという言葉、最近、さまざまなロスが流行っています。
ロスとは喪失する、失う、無駄、損失という意味ですが、何かを失ったとき
〇〇を失った〇〇とロスを掛け合わせて出来た造語です。
ペットロスとはペットとロスを合わせペットを失ったという意味になります。
そもそも人はどうしてペットを飼うのか
一般財団法人 ペットフード協会が行った調査によると、2017年度全国におけるペット飼育数は犬は721.7万世帯、猫は545.9万世帯という結果が出ています。
犬 | 猫 | |
---|---|---|
世帯数(単位:千) | 55,222.6 | 55,222.6 |
飼育世帯数率 | 12.84% | 9.71% |
飼育世帯数(単位:千) | 7,217 | 5,459 |
平均飼育頭数 | 1.24 | 1.75 |
飼育頭数 | 8,920 | 9,526 |
参考 2017年全国犬猫飼育実態調査結果 一般財団法人ペットフード協会
ペットブームはまだまだ衰えずという印象ですが、なぜ人はこんなにもペットを 飼うのでしょう。
ペットを飼う理由
内閣府大臣官房政府広報室の世論調査のアンケートではペットを飼う理由として
- 動物が好きだから
- 気持ちがやわらぐから
- 子どもの情操教育のため
他にも
- 1人暮らしで寂しいから
- 夫婦や家族のコミュニケーションに役立つから
ペットロス症候群とは?
悲しみが引き起こすストレス
ペットを飼い、ともに暮らしていくことで共存関係が成り立ってきます。
この共存関係がある日絶たれてしまうのが、ペットとの別れです。
ペットが行方不明になった、交通事故に遭って命を失った、寿命で旅立った。
何が理由であっても家族同様に過ごしてきたペットがいなくなってしまった時、
人は悲しみに打ちひしがれます。
その悲しみが引き起こすストレスにより、精神的・身体的疾患がペットロス症候群です。
代表的な精神的・身体的疾患
- うつ病
- 不眠
- 情緒不安定(無気力、虚脱感、めまいなど)
- 摂食障害
- 胃潰瘍など消化器疾患(心身症)
- 精神病様症状(ペットの声や姿が現れた気がする錯覚や幻視、幻聴などの幻覚や妄想)
- 自分や獣医を責める
- 喪失感
- 罪悪感
- 疲労感
ペットロス症候群になる理由
ペットは生涯飼い主なしでは生きられない、いつまでも自分を頼って愛してくれる存在が
突然いなくなってしまうことがペットロス症候群になる理由です。
愛するペットがいなくなり、喪失感でいっぱいになるのは飼い主としてあたり前のことです。
自分や他の誰かを責めても、いなくなったペットは帰ってきません。
亡くなったペットも大好きだった飼い主を責めるようなことはありません。
泣きたいだけ泣いたら「今までありがとう」とたくさん感謝の気持ちを伝えたら
ペットも喜んでくれるのではないでしょうか。
ペットロス症候群にならないためには
- ペットは人間よりも寿命が短いということを理解しておきましょう。
- 同じペットを持ち、心の内を話せる友達を作りましょう。
- ペットを飼った日から最期の別れを覚悟しておきましょう。
- ペットが亡くなったらしっかりと旅立ちのお手伝いをすることで、亡くなった現実を受け入れ、気持ちの整理をしましょう。
上記のような行動をとると気持ちの整理がつきやすくなります。 また、適度に外出するなど、無理のない範囲での気分転換も大切です。
ペットロス症候群を乗り越えるためには
乗り越える為の行動
- 葬儀をしてきちんとお別れをする
- 感情のおもむくまま、泣きたいときは我慢せずに泣く
- 家族や友人と思い出話を語り合う
- 思い出の物を飾る
- 同じような経験をしている人と話しをする
形に残すのもおすすめ
何か形を残しておくことで乗り越えられる人もいます。
ぬいぐるみを作って、愛するペットがずっと側にいるような気持ちになってペットロス症候群を 乗り越えましょう。 【参考URL】 pecoHUG https://allcustomizefig.com/※写真はあくまでもイメージです。
「無理をしない」を合言葉に
無理に何かに没頭しようとしたり、晴れない気持ちのまま外出をしたり、頑張りすぎる必要はありません。
ゆっくりと休んで気持ちの整理をする時間を作ることもひとつの手段です。
悲しみがいっぱいで仕事が手につかなればお休みを取ってゆっくり休む。
ペットがいなくなった事実と向き合う時間も必要なのですから。
最後に
「虹の橋」というお話を知っていますか?
1980年から1992の間に作られた作者不詳の詩です。
ペットを亡くした人が、ペットロス症候群を乗り越えるために作ったお話だと言われていますが
作者不詳のため、実際のことは誰も知りません。
最初はアメリカで広がり、そこから世界中の動物愛好家の間に浸透した神話です。
日本でも詩の原文や翻訳、バリエーションが広まり、愛するペットを亡くした飼い主の心の支えとなっています。
簡単に説明すると、ペットは亡くなると虹の橋のたもにある楽園にいきます。
楽園ではほかの動物たちと楽しく過ごし、飼い主がこの世を去ったときそこで再会するのです。
再会したペットと飼い主は一緒に虹の橋を渡り、天国へむかうというお話です。
ペットは先に亡くなっても、飼い主を待っていてくれる。
必ずまた会えるよという気持ちになれるお話です。
Youtubeにステキな動画がありましたのでご覧になってください。
Youtube動画へペットが虹の橋のたもとで待っていてくれると信じるだけで、心が救われますね。
いつか、橋のたもとで会える日を楽しみにしていたら悲しみを乗り越えられる日は近く訪れるでしょう。