ペットの遺体を土に還してあげたい、
火葬をしないで葬ることは可能？

ペットが息を引き取っても、飼い主にとっては愛しいペットであることに変わりはありません。 犬や猫だけではなくウサギやインコのような小さなペットでも、ありのままの姿で供養したいと考える人もいるのではないでしょうか。
亡くなったら火葬をする予定だったけど、やっぱり火葬するのは可哀想…
動かなくなったペットを見たら、混乱から気持ちが変わってしまうのは当然です。 ですが、思いつきのまま埋葬してしまうと法律に触れてしまうことも！
ここでは法律に触れずに埋葬するときの注意点や方法をまとめました。

ペットの遺体、そのまま土に埋めたら法律違反になるの？

結論を先に言ってしまえば、私有地であれば問題ありません。
飼い主にとっては悲しいことですが、動物の遺体は法律上「廃棄物」として位置づけられています。 よって、私有地以外の土地に埋葬すると『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』に反したとみなされ処罰されます。
逆に考えれば私有地であれば、きちんと埋葬すれば火葬をせずに葬ってあげられるわけです。
以下にペットの遺体の埋葬に関する規制や方法をお伝えします。
目を通していただき、法律に触れないよう愛するペットを埋葬しましょう。

自宅が借地権付き物件の場合、埋葬したら罰せられる？

土地は借りている場所になりますから基本的には埋葬してはいけません。
借地と言うことはあくまでも他人の土地です。 所有者（貸主）の許可や同意なく埋葬をしたら、その所有権を侵害したものとして損害賠償を請求されたり契約解除を言い渡されるおそれがあります。
自己判断せずに土地の所有者（貸主）に相談しましょう。

公園や河川に埋葬したらどうなる？

「毎日の散歩コースだった公園や河川に埋葬したらペットも喜ぶのでは？」という気持ちは察しますが、公共の場に埋葬すると軽犯罪法に違反し処罰されます。 残念ですが、公園や河川での埋葬は控えたほうが良いですね。

私有地に埋葬するときの方法は？

私有地だからとペットの遺体をそのまま土に埋めればいいと言うわけではありません。
案外知られていないことですが、埋葬した遺体が土に還るのは数十年という歳月がかかるそうです。
野生動物に掘り返されてしまったり、臭いでご近所に迷惑をかけてしまっては自宅埋葬をしても悔いが残ってしまいますね。
これらの点を踏まえると私有地とは言えど注意が必要です。
飼い主の私有地だし規制はないのだからと手順を間違えて埋葬すればペットは成仏しません。 思い出のある場所です。正しく埋葬し、安らかに眠らせてあげましょう。

遺体を埋葬するときの注意点

１．穴の深さは？

２．遺体はそのまま埋めてもいいの？

３．遺体を埋めたあとの土のかぶせ方は？

４．かぶせた土の上には何か置いたほうがいいの？

大きなペットは火葬してから埋葬したほうがいい理由

冒頭で延べたように遺体は埋葬してから姿形がなくなるまでに数十年かかります。
大きなペットの場合、穴を掘るだけでも相当な労力が必要です。
遺体が大きいがために臭いを嗅ぎつけた野生動物に掘り起こされる心配もあります。 また数年経っても遺体がそのままの状態だったがために、結局は埋葬した遺体を掘り起こし火葬したというケースも多くあるそうです。
飼い主にとっては選択肢を間違えたと自分を責めてしまうでしょう。 最悪な事態を招かないよう、大きなペットは火葬してから埋葬してはかがでしょうか。

火葬した遺骨を埋葬する方法

火葬したペットは骨壺に入れられ戻ってきます。
骨壺のまま埋めてしまっては骨が土に還らず埋葬にはなりません。 遺骨はそのまま埋めても問題ありません。
直接埋めることに抵抗があれば、化学繊維が入っていない布に包んで土をかぶせて埋葬します。
遺骨を埋めた場合は場所がわかりずらいので、お花やお線香をあげて供養しましょう。
とくに大きなペットは、火葬後の遺骨を埋葬すれば野生動物に掘り返されるリスクもなく安心ですね。
大好きなお庭、大好きな飼い主さんのもとで供養されたらペットも安らかに眠れますね。